こんにちは。kuma&nomiです。

今日は食品添加物についてです。

食品添加物を多量に使うことに抵抗がない人は、もし化学をある程度知っていたらまた違っていただろう。私はいつもそう思います。知らないことはある意味幸せなことだと思います。知ってしまうと、もはや食べる物はなくなってしまう!?

2015年10月27日(火)の朝の日本テレビの番組「スッキリ!!」の中の10時過ぎの最新のニュースの中では、WHO(世界保健機関)が「ハム、ソーセージを1日50グラム摂った人で大腸がんなどにかかった人の数は、そうしなかった人より18倍上昇した」と発表したと言っていました。でも、夜の「NEWS ZERO」と翌朝の「ZIP!」の中では18%上昇すると言っていました。どっちなのでしょう。おそらく18%の方が正しいのでしょうが、それならあまり心配しなくてもよいのではという気もします。いずれにしても、発がん性を認めたということです。でも、栄養はあるので適量を摂って、バランスのよい食事を心掛けるべきとのことです。その時、詳細な原因については言及はありませんでした。不正確なデータに基づいているという批判もあるようですし。また、食品添加物のせいとは言っていませんでしたが、肉だけでそんなことがあるのかなと。私の個人的な見解では、赤肉の摂り過ぎもさることながら、添加物の影響もあるのではないかと思っています。

食品添加物

食品添加物の安全性というのは、動物実験で大丈夫だったから人間でも大丈夫だろうという前提に基づいています。しかも、大きな病気について調べた結果なので、人間に及ぼす微妙な影響はわからないだろうと考えられます。

今や添加物の種類は800品目近くあるといわれています。日本人の成人で1年間に7.68kgも摂っているといわれています。もはや主食に近い?まあ、そんなことはないにしても、グルタミン酸ナトリウムのような調味料から何から一切合切含めるとびっくりするような数字になるのですね。こんな状態でサプリに入っている不純物や添加物を気にしているのはもはや意味があるのかなと思えるくらいです(サプリメントの主成分が化学合成品だから悪いなんて言えるレベルではありませんね)。どっちがメインなのか分からなくなってきました。しかも、はっきりと危険とは言えないグレーゾーンの添加物がたくさんあります。今や、できるだけ添加物は摂らないようにしようとしたら、食べるものはほとんどなくなってしまうのではないでしょうか。なぜそんなことになっているかというと、一つは、食品会社で食品を作っている人、添加物を混ぜている人などが化学や薬学の知識を必ずしも持っているわけではなく、生産ラインの一環としてただマニュアル通りに混ぜていたりするからです。それならどうするか。自分でできるだけ害がないような食品を選ぶというリスクヘッジをとらなければなりません。

私は有機合成化学が専門ですので、職業柄、食事の時に、いかにもという感じの赤いたらこスパや、福神漬けを見ると、合成着色料を連想してあまり食べる気になりません(食べようと思えば食べられますが)。しかし、色が着いているものはすぐに認識できますが、色がないものはどうでしょう。いくらたくさん使ってあっても、見ただけではわかりません。これはとても怖いことです。

実際にこれらの食品添加物を混ぜている方々にも化学を習ってもらいたいとつくづく思います。そうしたら、むやみに添加物を使いたいなんて思わないでしょう。そんなのを自分でも食べるのですかと1回聞いてみたらどうなんでしょう。知らないからできることのように思えてなりません。でも、「自分なら絶対食べません」という答えが返ってくることもありえますね(笑えない)。

とりあえず私が躊躇するのは亜硝酸ナトリウム(NaNO2)の入った食べ物です。亜硝酸ナトリウムは無色の結晶です。よくアゾ色素を合成する時に使います(酸塩基指示薬のメチルオレンジとかです)。亜硝酸ナトリウムは肉の色に鮮度を出させるための発色剤としてけっこういろいろな食品に使ってあります(もちろん、使ってない製品もあります!!よく注意して見れば選ぶことは可能です)。例えば、ハム、ベーコン、ウィンナーソーセージ(魚肉ソーセージには使われていません)、たらこ、明太子、いくら、筋子、コンビニおにぎり(明太子やたらこが入ったもの、鮭おにぎりなどは添加物が少ないらしいです)、コンビニパスタ(ウィンナー、ベーコン、チョリソー、明太子、たらこが入ったもの)、同様にコンビニ弁当、それからサラミやビーフジャーキー、サンドイッチ(ハムが挟んである)など。この中で皆さんが食べていないものはありますか。

私が参考にした本は、

渡辺雄二 著, 「食べてはいけない添加物 食べていい添加物 今からでも間に合う安全な食べ方 大和書房 (2013年版)」

です。

亜硝酸ナトリウム(NaNO2)はハム、ソーセージなどの発色剤として使われますが、酸性の胃の中で肉に多く含まれるジメチルアミンと反応して、肝障害などを引き起こす可能性のあるニトロソアミン (CH3)2N-NOを生成します。化学反応式で示すとこうなります。

NaNO2 + HCl → HNO2 + NaCl

胃の中はpH2の酸性なので、希塩酸と同じです。すると、亜硝酸ナトリウムNaNO2は塩酸HClで中和されて亜硝酸HNO2と塩化ナトリウムNaClになります。

この亜硝酸HNO2がソーセージの中の肉類に含まれるジメチルアミンと反応すると、次のような反応式で表すことができます。

(CH3)2N-H + HNO2 → (CH3)2N-NO + H2O

ここでニトロソアミン (CH3)2N-NOができていることがわかります。

もはや害がある疑いのある食品添加物は避けて通れないかもしれません。気にしない人は気にしないかもしれません。知らないことはある意味幸せかもしれません。気にしだしたら買って食べるものは著しく制限されそうです。そうなると自分で作った素性のはっきりしたものしか食べるものがないことにもなりかねませんね。(一応知った上でということで、むやみに恐怖心を植え付けるためのものではありませんので念のため。)