フラーレンC60はサッカーボール分子ともいわれる、60個のC原子で正五角形12個と正六角形20個からなる機能性分子です。

フラーレンC60

建築家のバックミンスターフラーが考案した建造物とよく似ていることから、バックミンスターフラーレンともいいます。発見者のクロトー、カール、スモーリーの3名には1996年にノーベル化学賞が与えられました。フラーレンは共役二重結合からなるので、導電性を示します。

フラーレンとカーボンナノチューブ

炭素の同素体で、フラーレンと並び有名なものにカーボンナノチューブがあります。カーボンナノチューブはグラファイトを1枚に剥がしたグラフェンを丸めて直径2〜3nmの円筒形にしたような構造をしています。1991年に当時NECに在籍していた飯島澄男博士により発見されました。熱伝導体、コンピューター素材、リチウム電池、電子デバイス等、多くの工学分野で実用化されています。カーボンナノチューブで作ったケーブルは軽量であることと、しかも縦方向の力に強い性質もあることから、自重によってちぎれることはないと考えられます。これによって、地上36,000 kmの静止衛星からカーボンナノチューブのケーブルを垂らして宇宙エレベーターを作ることも提案されています。

フラーレンC60は抗酸化作用(活性酸素やラジカルを消去する作用)を有するため、かつて(数年前)C60を使ったコスメが出て来ていました。飲む方のフラーレンは私の知る限りでは見当たらないようですが、肌に乗せる分にはいろいろな商品が出ていました。Fullercellaとかいう商品でしたが、2017年の今もあるのでしょうか。当時は、フラーレンの美肌効果について抗酸化作用などを科学的に説明してあったので、ブラックボックス化していないところはよいと思いました。しかし、ナノテクノロジーの化学の実験で使われているものが肌に載ると考えると、何とも不思議な感じでした。大丈夫なのかな〜と。さすがにいろいろ試験はしてあるはずですが。

ちなみに、フラーレンC60を配合したボウリングのボールもあるそうです。これによりボールの曲がり具合が変わってくるそうです。

それでは、また。