こんにちは。kuma&nomiです。

私は外国人アーティストの母国のLPレコードの輸入盤収集にこだわってきました。今でもビートルズのオリジナルアルバムのLPレコードを見つけたら重複していても買うことがあります。なぜ輸入盤にこだわっていたのか、往々にして気分の問題が大きいのですが、理由はそれだけではありません。それについて書きたいと思います。

アナログの時代、ダビングは音質が劣化していました。S/N比(signal-to-noise ratio)も悪くなります。

英国で制作された音源が日本に来る場合はダビングされたものであるといわれていました。今のようにデジタルの時代だったらコピーしても原理的に劣化しませんが、アナログテープの場合は原理的に音が劣化します。(ただ、デジタルにはデジタルの問題がありますが・・・。だからハイレゾとかいうのも出てきました)

加えて、レコード盤の材質が若干異なるという説もありました。ポリ塩化ビニル(塩ビ, PVC)の硬さが、輸入盤の方が硬いとかいう説です。すると、国内で作られたレコードと輸入レコードで音が違うということです。私の持っている印象では、輸入盤の方が高音がクリアーだということです。同じ曲を聴き比べた場合、日本盤は少しくすんだ感じです。レコードにする前に音を弄ってある可能性もありますが、材質の問題も小さくはないと思います。

ポリ塩化ビニル(塩ビ, PVC)
ポリ塩化ビニル

でも、それも大事なことなんですが、1つのアートワークとして見た時に、レコードジャケットの紙が国内盤の場合、ちょっと厚いのです。それは好みによると思うのですが、私はいかにも厚紙といったジャケットよりも、ツルツル感があって薄い紙のジャケットが好きです。

それと、レコードジャケットからレコードを出した時のにおいが好きです。一説には剥離剤のニオイとか、アメリカ製インクのニオイとかの説がありますが、真偽の程は別にして、あのにおいが好きな人は自分のほかにもいるみたいです。新車のにおいも嫌いな人はいないかもしれませんね。それと同じ感じかもしれません。あるいは、レコードはCDのように小さくなく、質感があって、それを持っている満足感といったところかもしれません。1つのアートワークとして捉えています。

輸入盤は国内で生産されたものより若干安かったです(時代、為替によって変わりますが・・・)。これもメリットの一つでした。

私が輸入盤にこだわっていた理由はこのように複数ありますが、何が一番大きかったのかと問われると、やはりコピーではない音源から作られたレコードが欲しかったということかもしれません。音質は持っているオーディオにも依存するので、輸入盤を持っているから音がいいとは言えないかもしれませんが(相対的にはいいでしょうけど)、やはりオリジナルに近いものが欲しいということです。それと、そのアーティストの母国で生産されたものが欲しいという気持ちもあります。ジャケットとかレーベルに日本語がないのがいいです。ただし、日本語で書いてあるライナーノーツが入っていないので、詳細情報は英語を読まないとわからないのですが、英語が読める人にとってはさほど問題ではないですね。しかし、それさえ入っていないものもあります。それでも、輸入盤が欲しいという気持ちが勝ります。

輸入盤のデメリットもあります。私の持っている輸入盤で、激しく反っているものがあります。針が飛ぶのではないかと見ていてヒヤヒヤします。アームが空中に浮くのではないかと思えるほどです。私の持っているクィーンの「オペラ座の夜」のLPは、激しく反っています。一応聴けるのでいいのですが。輸入盤が反りやすいということではないと思いますが、もしかしたら長い船旅とかで保管状態に問題があったりしたのかもしれません(完全に憶測ですが)。レコード盤は基本的に地面に対して盤面が垂直になるように複数枚並べて重ね合わせておけば反りにくいと思います。平行にすると下のレコード盤は上のレコード盤の重さの影響を受ける可能性は高いです。よく、レコードジャケットに中のレコードの円形がついているのがありますが、あれは重いものを上から載せていのだろうと思います。

輸入盤のデメリットの2つ目は、国内盤はレコード盤が多くの場合半透明のビニールに入れてあって(買い物袋の白よりも透明性は高いです)、それをジャケットの中に収めてあるので、盤面に付着しているほこりが少ないです。輸入盤は紙で作ってあるレコード袋にレコード盤が入れてあり、けっこうほこりがついています。印象では、大きなほこりが付いている感じです。まあ、拭けば済む話ですが、何となく、輸入レコードの方がいろいろと大雑把な(繊細さが足りない)印象です。でも、どちらがいいのかわかりません。ビニールに入っている方がカビが生えやすいということはあるかもしれません。

いろいろ書きましたが、結局、私が輸入盤を好む理由は2つあって、1つはオリジナルな音源に近いものが欲しいということ。もう1つは日本で作り直されたものではなく、母国で生産されたものが欲しいという、気持ち的なものが大きいということです。オリジナルに近い音と日本語の入っていない母国のアートワークを手にした満足感を求めていると言えるかもしれません。

CDの時代になってからも、CDは日本で発売されているものではなく、輸入盤を買いました。それは輸入盤の方が安いことも大きいです。しかし、デジタル時代の今はCDとかに関しては音質は国内版も輸入盤も変わらないかもしれませんね(音源の履歴が同じならばですけど)。レコード盤は音源の履歴が同じでも、さらに材質とか製造プロセスにも依存するでしょう。管理にも手間がかかり、部屋でスペースもとります。それでも私にとってはCDはレコードにはかないません。

今は音楽はダウンロードで買ったりできるんですね。私は一度もそれはやったことがありません。はっきりとしたモノとして音源を持っておきたいからです。完全に自己満足ですが、趣味ってこんなものですよね。

それでは、また。