加齢臭の原因物質は2-ノネナールというアルデヒドです。加齢臭はおやじだけでなく、女性にもあります。

ノネナールの名前のつけ方と渋柿タンニンの消臭メカニズムの考察

2-ノネナールは、IUPAC名(系統名、国際名)であり、有機化合物の官能基による分類ではアルデヒドになります。C=C二重結合を1個もっていて、炭素の数はアルデヒド基-CHOを含めて9個、アルデヒド基の炭素の位置番号が1番なのですが、二重結合の位置は2番と3番の炭素の間にあります。これらをすべて導くことができる名称が2-nonenalです。有機化学の命名法の学習をする大学生はこのようなことを理解しなければなりません。

有機化合物の命名法には系統名と慣用名があります。慣用名は導くことができないので覚えるしかありませんし、知らないと何のことかわかりません。しかし、系統名は自分で導くことができるわけです。だから系統名の方が応用がききます。

例えば酢酸はCH3COOHで、acetic acidですが、酢酸は慣用名です。IUPAC名ではethanoic acidになります。名称のつけ方は、まず、炭素がCOOHの炭素も含めて2個なので、これをもとに付けます。飽和炭化水素(アルカン)CnH2n+2(n = 1, 2, 3, ・・・)において、炭素数2個の飽和炭化水素はC2H6で、エタンethaneです。カルボン酸はアルカンの語尾のeをはずして-oic acidを付けます。つまりethanoic acid、エタン酸になります。つまり、各官能基ごとに語尾がどうなるかを覚えておき、それを付ければよいわけです。アルデヒドの場合は-alを付けます。

そうすると、炭素数9個なのでnonane、その中にC=C二重結合が1個あるので、aneをeneに変えます。つまりnoneneになります。その二重結合の位置を指定しなければならないので、2番目の炭素と3番目の炭素の間の二重結合ということで若い番号の方の2を1つだけ指定すればよく、2-noneneまたは新命名法でnon-2-eneとなります(新命名法はIUPACが推奨する命名法で、あくまでも推奨なので従わなくてもよく、旧命名法の2-nonenalの方がわかりやすいです)。化合物はアルデヒドなので、語尾のeをとって-alを付けて2-nonenalとなります

アルデヒドはアミンやアルコール性水酸基から求核攻撃を受けて、schiff塩基やヘミアセタールを形成することができます。また、アルデヒドR-CHOは空気中の酸素O2で酸化され、カルボン酸R-COOHになります。

渋柿に含まれる水溶性のタンニンを使ったデオドラントが加齢臭の消臭に効くのはタンニンのポリフェノールの水酸基とノネナールのアルデキド基が結合して除去されるからだと私は考えます。しかし、そこまで記述した広告サイトは私の知る限りでは見たことがありません。

最近の報告では、女性にも加齢臭があるそうです。ホルモンの分泌が少なくなってくるとそうなるのは自然なことです。においはなかなか自分では気づきません。男女を問わず、加齢臭が気になる人には、渋柿タンニンを含む石鹸というのもあります。